2020年07月21日

初めて訪れた無言館

7/19 日帰りバスツアー「信州の穴場めぐり」

生島足島神社の次は、このツアーで私が最も訪れたかった
上田市古安曽の 「無言館」 です。

塩田平を見下ろせる公園から緩やかな山道を登っていくと、
見えてくるコンクリート打ちっぱなしの白い建物。
画家になる夢を断たれ、
戦場に散った画学生たちの遺作を展示している美術館です。

1997年5月の開館。
館長、窪島誠一郎さんの地道な活動は、
新聞やテレビなどでたびたび紹介されてきました。

無言館の成人式のゲストに樹木希林さんが来られたり、
昨年の番組「生ききる」はTBSでも放送されたので、
全国的にも知られていると思います。

絵の芸術性は私には全く分かりませんが、
作品に添えられたエピソードを読むとそこで動けなくなり、
マスクの下で鼻をすすりながら、次の作品へ進む。
ショーケースの遺品の中には、家族に宛てた絵葉書の束も。

そして、奥の壁に貼られていた窪島さんのことばの前で、
私はまた立ち止まりました。


遠い見知らぬ異国(くに)で死んだ 画学生よ
私はあなたを知らない
知っているのは あなたが遺したたった一枚の絵だ
その絵に刻まれた かけがえのないあなたの生命の時間だけだ

 

窪島さんが1979年にオープンさせた「信濃デッサン館」は
諸事情により無期限休館(閉館)となりましたが、
この「無言館」とその下にある「傷ついた画布のドーム」は、
きょうも森の中でひっそりと来訪者を待っています。

               (レポート つづく)





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Posted by ロミママ at 09:53 │ハッピー(^^♪