父の自分史を読む

ロミママ

2013年01月05日 22:23

     30年以上書き続けてきた日記帳を
   父が少しずつ捨て始めている、と母から聞いて驚いた。

   探し物ばかりしているから、 
   「部屋の整理をした方がいいよ」  と言ったのは私だ。
    (全く、自分のことは棚に上げて・・・)

      
   父は、私のことばを
   「身辺整理」 と受け取ったらしい。

   「日記を捨てちゃダメだよ。 棺の中に入れてあげるから」
   慌てた私にも、父は耳を貸さない。


   操体法の指導をパッタリやめてから、ちょっと様子がヘンだった。
   生きがいを失くして、毎日何をしていいのか分からない、と言った。

   私はずっと、デスクトップに張り付いている
   父の未完成の 「自分史」 のことが気になっている。

   ブラインドタッチが得意だった父が、
   昔のことを少しずつ思い出しながら、4年ほどで書き綴ったもの。

   記憶だけを頼りに、気になる部分は何度も書き直していた。
   大きな文字だが100ページはある。

   校正が必要だけど、今の私は、それにつきっきりにはなれない。
   多少表現がおかしくても、父の気持ちは伝わるはずだ。
   もう、このまま読んでもらうしかないと思った。



   ・・・ というわけで、
   来週から始まります。

   今年93歳の私の父、
   白沢誓三の自分史。


   父からのメッセージを、
   私はちゃんと
   読み取ることができるだろうか。 



   

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