ニセ医者と呼ばれて
ニセ医者と呼ばれて
~沖縄・最後の医介補~
「医介補」 とは、
戦後の沖縄で、元衛生兵など
医師免許を持たずに
医療活動を許可された人たちの
ことです。
ドラマのモデルは
2008年までの60年間
「医介補」 としての人生を送った
宮里善昌さん。
宮前良明(堺雅人)は、いつも笑顔で往診に回るが、
医師免許がなく、十分な診療ができずに悩んでいた。
妻ハナ(寺島しのぶ)は三人の子供たちの面倒を見ながら
献身的に夫を支える。
ある日診療所に、由美(尾野真千子)がやって来る。
彼女は米兵に暴行を受け、妊娠していたのだ。
「夫の子供であるかもしれない。産むべきなのかどうか。」
良明が取上げた赤ん坊は、黒い肌の男の子だった。
彼女の夫は激怒して島から出て行き、
絶望した彼女は米軍基地のフェンスで自らの命を絶つ。
良明は男の子を引き取り 「純」 と名付け育てるが、
やがて自分の生い立ちを知った彼は、姿を消してしまう。
2008年、87歳になった良明が診療所を閉める時、
最後の患者が現れる。
良明の前に現れたのは、背の高い黒人男性。
「純・・なのか・・・。 今、幸せなのか?」
純は、外で待っていた家族を中に入れる。
日本人の妻と二人の子供たち。 幸せそうな表情の・・・。
「誰か島の人かしら?」 と私が思っていたドラマの語り手は、
この純だったのです。
声高に戦争反対を叫んではいませんが、
沖縄が抱えている歴史や基地問題など、テーマはとても重かった。
その中で島民のいのちを守るために
ひたむきに生きてきた人がいたことを知りました。
感動のラストシーンでした!
「武士の家計簿」 に引き続き、熱演の堺雅人。
にこにこの笑顔も、ゆる~い沖縄弁も、
やさしさと誠実さに満ち溢れていました。 (*^_^*)
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