眠れぬ夜に 鏡の花

ロミママ

2016年12月10日 11:32




 前回紹介した、
 道尾秀介さんの 「光媒の花」 に続く 「鏡の花」。

 本の帯に道尾さんの字で
 「生きていてくれて、ありがとう。 その思いを込めて。」 とあります。

 目次のページが、またちょっとステキ。

   第1章  やさしい風の道
   第2章  つめたい夏の針
   第3章  きえない花の声
   第4章  たゆたう海の月
   第5章  かそけき星の影
   第6章  鏡の花  



 普段は忘れているような、美しいにほんごの響き。
 背景がふわっと見えてきますよね。

 6つの章は独立しています。
 それを知らないで読み始めたものだから
 人間関係がよく分からなくて、
 作者の罠にハマってしまうのかなぁ、とちょっと戸惑いました。(笑)

 誰もが大切な人を失うと、
 「もしもあの瞬間(とき)に戻れたら・・・・・。」 って思います。

 それぞれの主人公たちは、
 抜け出せない悲しみや苦しみの中から
 果たして前に踏み出すことはできるのでしょうか?




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