2009年04月24日

もう一つのチャロ物語

 それは、まだ私がスーパーのそばの狭いicon25アパートに住んでいた17年位前の話だ。
 季節は、たぶん初夏だったと思う。

 そのスーパーの前にはicon29電話ボックスがあって、
 夜9時頃、私が通りかかった時、男の人がドアを開けたまま電話をしていた。

 あれ?・・・と思ってよく見ると、ボックスの中にinu犬が入っている。
 散歩の途中の電話かしら、と最初はそんなふうにしか思わなかった。

 20分ほどして買い物を済ませ、またその前を通ったら
 さっきと違う人が電話をしている。ドアを開けたまま、犬には目もくれずに。

 私にはまだ状況が飲み込めなかった。
 でも、アパートで遅いgourmet夕食をとりTVを見ていても、なぜか気にかかる。
 電話ボックス、も一度見に行こう。ひょっとしてあの犬、まだいるかもしれない。icon16icon10

 案の定、そのinu雑種の茶色の犬は、電話ボックスの中にうずくまっていた。 
 とっくにかわいい盛りを過ぎ、それでも大きさからして5ヶ月位か。首輪はしていない。

 私はしゃがんで静かに近づき、後ろから声を掛けた。「ん?どした?ここに捨てられたの?」 
 何の反応もない。そうだよね、きっと人間なんて信じられないんだね。  (つづく)
 



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Posted by ロミママ at 21:13│Comments(0)動物だいすき
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