2008年09月15日

きのう見た海

きのう見た海 きのう見た海


水族館から出たあと、みんなで目の前の海へ。
子供の頃は夏休みになると、
毎年のように海水浴に連れて来てもらった。

父は仕事ばかりだったので、
それは家族にとっての大イベントだった。



きのう見た海 きのう見た海


母と私は、遠くから二人の姿を眺めている。
「ボクは子供時代、父さんに遊んでもらった記憶がない」

いつもそう言い方をする弟は、
受験生の一人息子との時間を、とても大事にしている。



きのう見た海 きのう見た海



弟には言い返さないけど、私は解ってる。
あの頃の父さんは、
家族のために必死で働いていたんだよ。


「静かな海だねぇ」・・・と母がぽつり。  
「うん、本当に静かだね・・・」


テトラポットの向こうに見える遠い日の海を、
私はひとり思い出していた。

 





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Posted by ロミママ at 15:39│Comments(4)日々の出来事
この記事へのコメント
なんだか、じ~んとしました。

ロミママさんの文章の意味が
理解できます。


静かな海でしたね。

海は、未来を予測するよりは
やっぱり、昔を思い出すのに良い場所かな?


みなさんで行けて、よかったですね。
また、行けたらいいですね。
Posted by emiemi at 2008年09月15日 22:08
ども こんにちは

オラもジ~ンときました。
今年も結局海には行かず・・・
オラもよくオヤジに海に連れて行ってもらったっけ。
Posted by kobaykobay at 2008年09月16日 17:44
☆ emi様 ☆
コメントありがとうございます。

私が反抗期の頃は、よく父と衝突しました。
親の子供に対する思いが解るようになったのは、大分あと。本当に私が35歳過ぎてからです。

最近でも、どうしてもっと優しいことばを掛けてあげられないんだろうって思うことがあります。

親子ってあまりに近過ぎて、「だいすきだよ」も「ありがとね」も、なんか照れくさくて言えないんですよね。
Posted by ロミママロミママ at 2008年09月16日 20:03
☆ kobay様 ☆
コメントありがとうございます。

父と母と兄と弟と私。父が仕事一筋だったので、母は子供のために車の免許を取りに通いました。まだ女性ドライバーが少なかった頃です。

だから家族5人で楽しんだのは、唯一夏の海水浴だったような気がします。
Posted by ロミママロミママ at 2008年09月16日 20:14
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